運営中のサイトが不正サイトにより上位表示を妨げられている事実
洋服系のキーワードで多数の不正サイトを確認しています
1月7日 18時16分配信のNHK NewsWebの記事で、
グーグル広告枠に不正サイト多数
上の記事が話題になっていますが、広告枠だけでなく自然検索においても以前から不正サイトに占拠されています。実際には、特定のクエリに特化して不正サイトの上位表示が行われています。
この事実に気づいたのは2014年7月で、2014年7月19日に
キーワード出現率が高すぎるページがGoogleにインデックスされている
という記事を公開しました。その後も同様の事例を多数確認できましたので、2014年9月15日に
検索キーワードスパムなのに高い検索順位をキープしているページ
を公開しました。
酷似している点
不正の方法は同一
記事には、
リンクをクリックして表示されるページは、実在する英会話教室や雑貨店、それに、民宿などのホームページを不正に改ざんして作られていました
と書いてありますが、自然検索においても検索結果をクリックすると、別のショッピングサイトにリダイレクトされるサイトが多数公開され、現在においても増加し続けています。
ごく一部の事例を共有
これだけの不正にも関わらず、なぜ大きな問題にならないのか?というのが正直なところでした。ざっと検索しただけでも不正なサイトを多数確認することが出来ます。
上の画像は、不正サイトが検索結果に表示されている具体例です。画像では確認できませんが、このようなサイトが検索結果の2ページ目3ページ目に表示されています。そして、上の例はごくごく一部で、多数の不正サイトが特定の検索クエリで大量に表示されます。
blogrpp.elsevier.ptというサイトはポルトガルのサイトですが、検索結果のURLをクリックすると、日本向けのファッション系ネットショップにリダイレクトされます。
この手法は、ニュース記事になっている広告枠に不正サイトが表示されるという事案と同一の方法になっています。
ファッション系ネットショップのオーナーは検索結果の確認を
繰り返しになりますが、上の具体例はごく一部です。
人気の洋服に関する検索クエリで不正サイトが多数表示されることを確認していますので、ファッション系のネットショップを運営しているオーナーは、確認することをおすすめします。
2014年7月にこの事例に気づいてから様子を見てきましたが、検索結果の2~3ページ目に表示される傾向があるため、
- 楽天市場
- Amazon
- yahoo
などの大手ネットショップで出店しているオーナーには影響を及ぼしていません。それ以外のサイトでネットショップを運営している場合には、自然検索経由の集客に影響を与えている可能性が高いので確認してみることをおすすめします。
不正サイトは検索結果の中に「壁」を作っている
不正サイトの目的は定かではありませんが、一見すると海外のドメインパワーが高めのサイトをハッキングして、ショッピングサイトにリダイレクトして利益を上げるのが目的ととれますが、
不正サイトで検索結果の中に壁を作り、中小のネットショップ運営を妨害
している可能性もありますので注意が必要です。
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