被リンクがGoogleの検索順位を決定していると判断できる事例

被リンクが効いているのであってペナルティではない

サイトタイトルで検索

本ブログでは、検索順位の決定において、被リンクがコンテンツの質よりも重要な要素であるとほぼ断定している。

本エントリーでは、被リンクが明確に検索結果に作用している事例を、本ブログ(Webエンジニアブログ)を題材にして具体的な例を示す。

Googleからペナルティを受けているかどうか確認する方法として、

  • URLで検索して表示されるか
  • サイトのタイトルで検索して表示されるか

上の2つの方法がある。

サイトタイトルやブログタイトルで検索して、検索結果の一番上にトップページが表示されていれば、ペナルティを受けていないという判断である。

本ブログのタイトルである、

Webエンジニアブログ

でGoogle検索をしてみた。検索結果は以下の画像のようなった。

webengineer-blog-search-result

本ブログの場合には、ブログのタイトルで検索しても

  • 2ページ目以降に表示
  • トップページが表示されない

という結果になっている。

この検索結果はペナルティを受けているからだろうか?

下位ページが被リンクを受けているとトップページよりも優先的に表示される

2ページ目以降に表示されているのは、Webエンジニアブログという名称が一般的なタイトルであるため、一位に表示されないと判断している。そして、トップページではなく、下位の記事ページが表示されているのは、

これらのページが外部サイトから被リンクを受けているため

と考えている。

実際に画像に載っている双方の記事、

  • カテゴリーページをSEOに強くする
  • AngularJSのURLリロード問題をmod_rewriteで対応

は、Googleから評価されていると思われるサイトから被リンクを受けているページになる。

よってサイトタイトルで検索してトップページが検索結果に表示されないからペナルティという判断基準は、必ずしも正しくない。

サイト名で検索してもトップページよりも記事ページが表示されるのは、

被リンクが効果的に作用している結果

と考えることも十分に可能であり、サイト管理者としてはそのような解釈もできなければいけない。

被リンクのアンカーテキストも効いている

本ブログにおいて、ブログ名で検索した結果

  • カテゴリーページをSEOに強くする
  • AngularJSのURLリロード問題をmod_rewriteで対応

といった記事ページが優先的に検索結果に表示されることはすでに書いたが、特に

カテゴリーページをSEOに強くする

の記事が上位表示される傾向にある。この現象の解釈として以下の2点が挙げられる。

  • 複数のサイトから被リンクを受けている点
  • 「Webエンジニアブログ」というアンカーテキストで被リンクされている点

上の2点の事実が効果的に作用しているため、サイトタイトルで検索してもトップページではなく、下位の記事ページが表示されているものと判断している。

コンテンツの質よりも被リンク

上で挙げた2つの記事は、コンテンツの質が評価されたため被リンクをされたと考えているが、上で書いた見解が正しければ、被リンクの効果を逆手にとった、サイト運営の妨害は可能と判断できる。

具体的には、

あるサイトのトップページが「キーワードA」で上位表示されているとする。そのサイトの特定の下位ページに対して、キーワードAというアンカーテキストで被リンクを貼れば、被リンクの量によるがトップページではなく、下位ページを上位表示させることができ、その下位ページがキーワードAと関連性の無いタイトルであったり記事で構成されている場合には、

クリック率や滞在時間にマイナスの影響を与えることが可能

と判断できる。

この具体例は、上で挙げた本ブログ(Webエンジニアブログ)の事例と同じなので、すべてのサイト管理者が把握しておきたい事例といえるのでないだろうか?

被リンク対策

サイトタイトルで検索して、トップページよりも下位ページが上位表示された場合には、以下のようなSEO対策が考えられる。

  • トップページの被リンクを増やす
  • 被リンクを無効化する

一番確実なのは、トップページの被リンクを増やすことになるが、被リンクを獲得することが容易でないことは周知の事実である。被リンクを無効化するツールがGoogleから提供されているが、今回の事例のように積極的に外部サイトから被リンクをされていると判断できる場合には、あえて無効化する必要はないし、したくない。

今回は、「カテゴリーページをSEOに強くする」のページのコンテンツ内部からトップページに対してリンクを設けると同時に、関連する記事ページへの内部リンクを増やす対策を行った。

トップページが下位ページのように被リンクを得られるように工夫することも必要となる。