Magentoはコマンドラインからインストールを実行することも可能
コマンドラインインタフェースを活用すればホスティングサービスにオートセットアップ機能を追加できる
Magentoのルートディレクトリに配置されている
install.php
にコマンドラインから、Magentoをインストールできることを示すコメントが記載されている。そのコメントの情報に基づいて下のように引数を付けて実行したところ、Magentoは無事インストールされた。
php -f install.php -- --license_agreement_accepted yes --locale en_US --timezone "America/Los_Angeles" --default_currency USD --db_host localhost --db_name magento_db --db_user admin --db_pass password --db_prefix ma_ --skip_url_validation no --url "http://magento.local/" --use_rewrites yes --use_secure no --secure_base_url "https://magento.local/" --use_secure_admin no --admin_lastname Yamada --admin_firstname Taro --admin_email "taro@engineer.local" --admin_username admin --admin_password password --encryption_key "Encryption Key" --session_save db
オプションのリファレンスなど。
license_agreement_accepted
規約に同意するかどうか。yesで同意することができる。
locale
timezone
default_currency
実際に利用できるオプション値は、
php -f install.php -- --get_options | more
で確認することが出来る。
オプションの値を動的に設定することでサブドメインの自動セットアップができそう
Magentoのオープンソース版は、
CE(コミュニティエディション)
になるが、サブドメインを自動インストールで追加していくような運用方法は想定していない感じになっている。
具体的には、
ショップ単位でシングルインストールしてショップ運営を行うことを前提としていて、必要に応じて手動でサブドメインを追加することが可能だが、マーケットプレイス的にショップを追加していくような仕組みは、Magento CEには備わっていない。
ネットの情報によると、Magentoでマーケットプレイスタイプのショッピングモールを運営する場合には、
EE(エンタープライズエディション)
をおすすめされる感じになっている。
しかし、本記事の冒頭に書いたように、コマンドラインのインストールインタフェースを利用して、オプション値を動的に設定して実行すれば、自動でサブドメインを追加していくことが可能。
実際には、
- キャッシュの場所
- セッション値の保存場所
- DBの切り替え制御
などが別途必要になるので、基本的にはサーバに対して個別にインストールを行い、運用していくのが無難であることは間違いない。