FilterAdministratorTokenを有効化したらterapadの上書き保存ができなくなった
administraotrでスタート画面のアプリとterapadの双方を実行可能にする
ビルトインadministratorでは標準でスタート画面のアプリを起動することができない。
ストアアプリをadministratorで利用するためには、Administratorのスタート画面でこのアプリを開けませんエラーに書いてみたのだが、レジストリエディタでFilterAdministratorTokenの値を有効化(1に設定)してWindows8を再起動することで起動可能な状態となる。
しかし、スタート画面のアプリは起動可能な状態になったものの、一部のデスクトップアプリが制限された状態で起動するようになった。具体的には、テキストエディタのterapadを起動すると以下のエラーが表示されるようになった。
他のプロセスにより書き込みが禁止されている可能性があります
本エントリーでは、terapad起動時に表示される上のエラーを解消して編集可能な状態にした上で、
- ストアアプリ
- デスクトップアプリ
双方をビルトインadministratorアカウントで利用可能な状態にしてみる。
特権レベルを調整しterapadを管理者として実行
特権レベルオプションの調整
terapdのプロパティ → 互換性タブ → 特権レベルオプション
で
管理者としてこのプログラムを実行する
のチェックボックスをオンにすることで、編集可能な状態でファイルを開くことができるようになります。
まず、terapadのプロパティを開きます。
上の画像で水色で囲んだ[互換性]タグをクリックします。
水色で囲んだ[管理者としてこのプログラムを実行する]をオンにしてOKボタンをクリックします。
FilterAdministratorTokenを有効化することでなぜterapad起動時にエラーが表示されるようになったのか
ビルトインadministratorもWindows8をインストールする際に設定するアカウントも同じ
管理者権限
であるが、FilterAdministratorTokenの設定値が異なる。
FilterAdministratorTokenを有効化すると管理者でありながら、内部的には標準ユーザーとしてみなされるようになり、ストアアプリを起動するためには、内部的に標準ユーザーでなければいけないものと思われる。
システムの内側で標準ユーザーとなったビルトインadministratorアカウントは、OSの安定性やシステムのセキュリティに関わる操作をデスクトップアプリ(今回の場合は、terapadでhostsファイルを編集しようとした)経由で行おうとしたため、ユーザーアカウント制御(UAC)に基づいて、記事の冒頭に書いたエラーが表示されるようになったという経緯と判断している。
WindowsOSでパソコンに親しんできたユーザーには釈然としない事例かもしれない。