英語音読の効果を知るために必要なこと

英語の音読がなぜ重要なのかジョン万次郎の逸話から理解する

日本の英語教育では英語を英語のまま教えようとしていない

英語の能力向上のために英語の音読は必要不可欠です。

必要不可欠ですが、日本の義務教育ではなぜか英語の音読学習法が蔑ろにされています。

  • 中学校
  • 高等学校
  • 大学

と10年間英語を勉強しているのにまったく上達しないと嘆く声はよく聞かれます。私自身も学校で10年間英語を勉強したけれども、英語の実用的な能力が身に付かなかった一人でした。

しかし、英語の音読学習法の重要性に気づいてから英語に対する見方が変わり、いかにして英語を練習していけば良いのかに気付くことができました。

この記事では、そこに至るまでの経験について書いてみようと思います。英語音読の効果を知るために必要な知識というか、迷わず英語の音読にチャレンジするために必要な前提知識を書きます。

掘った芋いじるな

「掘った芋いじるな」

の話は効果的な英語音読をする上で知っておくべき知識と考えています。

私自身この話をはじめて聞いたとき、

おもしろい話だな

程度にして一笑して終わりにしてしまいました。

「掘った芋いじるな」とは、江戸時代末期の歴史上の人物であるジョン万次郎が外国人と会話した際に、

What time is it now ?

日本の義務教育における教科書読みをすると

ワット タイム イズ イット ナウ

ホッタイモイジルナ

に聴こえたという有名な話です。

現在では、この手のネタは

空耳英語

として笑い話のネタになっている部分があるのですが、掘った芋いじるなの話にこそ英語音読を効果的に行うための必要な要素があると考えています。

よって英語の音読で効果を得たい場合には、ただのおもしろい話にしてはいけないと思います。

アメリカでジョン万次郎と同じ経験をした話

掘った芋いじるなの話をおもしろい話として片づけてはしまったものの、アメリカに行った際にジョン万次郎と同じ経験をしたことにより、掘った芋いじるなの話が笑い話ではなく、

何か英語に対する接し方が根本的に間違っているのは?

と気付くきっかになりました。

カリフォルニア州サンタモニカの洋服屋でショッピングをした後、レジで店員にトイレを借してほしいと尋ねたときのことでした。

店員は早口で何かを言っていましたが、全く理解できませんでした。しかし、トイレを利用させることができないということと、その理由を説明しているようでした。

店員さんは英語のできない日本人と分かったようで、気を利かしたのか、繰り返し

ミッキードーナツ

と言っていました。

ミッキードーナツ?

なにそれ?余計分からないという感じになってしまったので、私は半ば逃げるようにその店を後にしてトイレを探すために歩き出しました。

歩き出してすぐ

マクドナルド

が見えてきました。そこでようやく気づきました。

ミッキードーナツ = マクドナルド

ということでした。

「この先にマクドナルドがあるからそこのトイレをかしてもらえば」

と店員さんは言っていたのです。正確には、日本語ままミッキードーナツと聞こえたわけではなく、英語独特の音とアクセントがそこにはありました。

マクドナルドの正しい発音は、

  • メッダーノウズ
  • マクダーナルズ

などと説明されていますが、店員さんはミッキードーナツとしゃべっているように私には聞こえたのです。

実際に、聞こえたままその店員さんにほとんど日本語で

ミッキードーナツ?

と質問し返したところ、

激しくうなづいていました。

このミッキードーナツの話は、ジョン万次郎の掘った芋いじるなの話と似ていると思うのです。そして、

英語の音読は、ネイティブスピーカーがしゃべっている音をそのまま口に出す練習

をするということです。

  • マクドナルドはカタカナ英語
  • ミッキードーナツは通じるかもしれない
  • メッダーノウズがネイティブの発音に近い

カタカナ英語(日本語)に囚われている脳を英語脳にするために音読は効果的な練習法です。その効果を得る上で、ジョン万次郎や私の経験がきっかけになれば幸いです。

音読をすることで気付いたカタカナ英語

英語の音読を繰り返す中で、カタカナ英語(日本語)がいかに英語脳の健全な構築を妨げているかを知ることが出来ました。以下一例です。

  • mobile(モバイル)
  • global(グローバル)
  • hundred(ハンドレッド)

日本義務教育における教科書の音読では、上のように読みますが、CDのネイティブスピーカーの音を聞いて口に出そうとすると

  • モーボー
  • ゴーボー
  • ハンズレ

となることに音読をすることで気付くことが出来ます。

そして、カタカナ英語(日本語)では、英語のスピードについていくことが難しいですが、聞こえたままの音を口に出して音読の練習を繰り返すことで、英語のスピードについていくことが可能になります。

つまり、音読を繰り返すことで劇的にリスニング力が向上します。

英語の音読は一人でできる最高の英語独学法

英語の音読をする際に障害になるのが、読めない単語の存在です。読める単語ばかりの音読素材を用意するのも良いですが、読めない単語が含まれている音読素材を繰り返すことで、新しい単語を覚えることが出来ます。

読めない単語が含まれた音読素材を利用する場合には、

音読中は読めなかった部分に印だけつけて意味(訳)のことは気にせずに音読に集中

します。そして、音読をしていない時に印をつけた部分の読み方や意味をメモします。

聞こえたままの音を口に出すことを繰り返すことで日本語には無い音やアクセントが蓄積されていきます。その練習を積極的にやるためには、ジョン万次郎の経験を理解しておくことが必要です。

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