日本代表敗退を機にワールドカップドイツ大会の思い出を綴る

ワールドカップブラジル大会とドイツ大会

ワールドカップブラジル大会の日本の結果からドイツ大会の大敗をなぞる人が多いようだ。

ジーコ監督を激励できなかった

8年前、日本代表の大敗を目の当たりにして一人挫折ではなく納得した記憶を書く。

2014年のFIFAワールドカップは、ご存じのように日本はコロンビアに負けグループリーグ敗退が決定した。

多くの人が祈る気持ちで応援し、特に最後のコロンビア戦では落胆の連続だったのではないかと考えている。言いたいことは人それぞれあるのだと思うが、本記事で書くことはブラジル大会ではなく、ドイツ大会に関することについて書く。

ドイツ大会前の少し蒸し暑かった日の出来事

日本と韓国が活躍した2002年日韓ワールドカップから4年経過し、その間複数の日本人サッカープレイヤーが海外のクラブチームに移籍をし活躍を遂げ、それらのメンバーから構成される

黄金の中盤

が日本のファンにW杯ドイツ大会での活躍を大きく期待させていた。

黄金の中盤とは、

  • 中田
  • 中村
  • 小野
  • 稲本

から構成される日本版黄金のカルテットである。

私自身もドイツ大会の日本代表には大きく期待していた一人であった。なんせ、その黄金の中盤を束ねる監督は、

ジーコ監督

であった。

期待していた一人のファンではあったのだが、

ある出来事を機にジーコジャパンを冷静に見られるようになった

のである。

2006年の5月か6月上旬の事だった。東京渋谷のオフィスとホテルを兼ね備えた高層ホテルの周辺を歩いていた。

前を見て歩いていると、ホテルの出入り口の自動ドアから5~6人組の外国人のグループが出てきた。そして、その先頭にいたのが、今話題のジーコジャパンの監督であることに気付いた。

ジーコ監督であることに気付いた私は、一人のファンとして激励をしなければいけないという思いから、早歩きでジーコ監督の方へ近づいていったのである。

そして、右手を出し左手を右手に添えるようにして、両手でジーコ監督に

ドイツ大会頑張ってください!

の激励をしようとした。

ところが、ジーコ監督とは一瞬目があったものの、完全に無視されたのである。握手をしないまでも、

  • 笑顔でファンの肩を叩いて適当にやり過ごす
  • 適当に手を振ってファンの激励に応える

など忙しい有名人であっても、ファンを扱うことは可能だったはずだ。

手を差し出したものの無視されてしまった私は一瞬手を握手の態勢の状態にあげたままジーコ監督を見送ったのであった。

ドイツ大会の大敗のあとチームワークが大切であると確信した

私はジーコ監督にサインを要求したわけでも、日本人ファンの人だかりを作ったわけでもない。

ただ、一人のファンとしてジーコジャパン、そしてジーコ監督を激励しようとしたのである。

決して8年間の間握手できなかったことを根に持っているわけではないのだが、一人の日本人ファンとして考えた場合には、あまり良いことじゃないのではと考えているのである。

そして、無視(スルー)されたときのなんとも言えない視線を今でもよくおぼえているのである。

当事者でないひとからすると、

人違いでは?

といった解釈ができるかもしれないし、そう判断する人にはそのように判断されても構わないと考えている。しかし、ブラジル大会の日本代表の敗退をきっかけに、インターネットを通じてこの件をブログに書くことにした。

ドイツ大会の大敗の後多くのファンが、日本代表離れをし、サッカー人気が低迷したと嘆かれている時期があった。しかし、私は、ドイツ大会の大敗で挫折することなく、日本代表を応援し続けることが出来た(オシムサッカーはエキサイティングだった)。

理由は、

ドイツ大会の結果に挫折することなく納得したため

と考えている。

なぜ大敗を納得できたかといえば、上に書いたような経験を事前にしていたため、チームワークになんかしら問題があったのではないかと解釈しているからである。

チームワークで掴んだ南アフリカ大会の決勝リーグ進出

ドイツ大会から4年後の南アフリカ大会では、日本のファンにほとんど期待されていなかった日本代表であったが、結束力で決勝リーグ進出を果たした。

ドイツ大会の大敗に挫折しなかったファンの一人であった私も、4年間応援してきてよかったと思えるW杯であった。

最後のパラグアイ戦では、駒野がPKを外して敗退したものの、多くの選手が落胆する駒野のそばに寄っていき、多くの選手が涙を流して一緒に悔しがった。PKの最中は選手が片膝をついて横一列になって肩を組み、勝利を祈った。私自身も感極まるものがあった。

ブラジル大会で日本代表はグループリーグ敗退が決定した。ネットでは一部の選手を批判する意見があるようで、結束力で勝ち上がった南アフリカ大会のときとは全く異なる雰囲気になっている。

ドイツ大会の大敗が再来したと考えることも出来る。

私自身はドイツ大会の時ほどチームワークという意味で悪い状態ではなかったと考えているのだが、南アフリカ大会のときほどの結束力は無かったのではないかとも考えている。だが、その原因については分からない。ザッケローニ監督の質に問題があったとは考えていないし、そう判断する根拠もない。

次期代表監督には、チームワークで損をさせないように舵取りをしてほしい。あとファンを華麗にスルーできる方を希望したい。

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