hMailServerをローカルにインストール
ローカル環境にメールサーバを構築する
Windowsのローカル環境でメールサーバを設定します。
Windows向けのメールサーバとしてhMailServerというフリーウェアがありますので、それをダウンロードします。
インストール
以下のページからインストーラーをダウンロードすることが出来ます。
https://hmailserver.com/download
今回は、
hMailServer 5.4.2 Build 1964
をダウンロードしました。
インストーラーの途中で使用するデータベースの種類を選択することができます。今回はMySQLを選択しました。
インストールの後半でhMailServerのdbセットアップが始まりますので、MySQLを選択してインストールします。
dbの管理者設定です。
hMailServerとMySQLの関連付けを行います。
最後のほうで、MySQL clientがロードできないというエラーが表示されるので、libmysql.dllをコピーします。
XAMPP1.8.3をインストールすると、
C:\xampp\mysql\lib\libmysql.dll
に配置されているので、
C:\Program Files (x86)\hMailServer\Bin\libmysql.dll
としてコピーします。
nextで次に進むとデータベースのセットアップが始まります。
インストールが完了すると、hMailServerの管理ツールが起動します。
hMailServer Administrator
起動
管理ツールが起動しました。
ドメインの設定
[Add domain]ボタンを押してドメインを設定します。
domain欄にローカル環境専用の
engineer.local
と入力しSaveをクリックして設定します。
アカウントの設定
engineer.localドメインが作成されたので、ドメインに属するアカウントを作成します。アカウントを作成することで、
[アカウント名]@engineer.local
というメールアドレスが設定されます。
[Add]ボタンを押してアカウントを作成します。
- Address
- Password
を入力してSaveをクリックすればアカウントが作成されます。
- test@engineer.local
- test2@engineer.local
2つのアカウントを作成しました。
hostsの設定
ローカル環境で
engineer.local
のipアドレスを解決できるように、hostsファイルに以下の一行を追加します。
192.168.0.2 engineer.local
管理ツールからメールを送信
hMailServer Administratorを利用してテストメールを送信することができます。
Utilities → Server Sendout
を表示したのが画像の状態です。
画像の例では、
test2@engineer.local
にテストメールを送信する例です。実際に[Send]ボタンを押すとメールが送信されます。
hMailServerでは、メールデータをdbの
hm_messages
に格納していますので、正常に送信されている場合はデータベースにメールデータが蓄積されていきます。
hMailServer PHPWebAdmin
ドキュメントルートの設定
hMailServerには、GUIだけでなくWebベースの管理ツールが用意されています。インストーラーの案内通りにインストールすると、
C:\Program Files (x86)\hMailServer\PHPWebAdmin
に配置されているので、このパスをドキュメントルートとして、Webサーバを設定することでWebからhMailServerの管理を行うことができます。バーチャルホストの設定については、XAMPP バーチャルホストの設定が参考になります。
config.php
hMailServerのPHPWebAdminを正常に動かすためには、
C:\Program Files (x86)\hMailServer\PHPWebAdmin
に配置されているconfig-dist.phpを
config.php
にリネームし、
$hmail_config['rooturl'] = "http://hmail.local/";
バーチャルホストで設定したServerNameをrooturlとして設定します。
管理画面にログイン
hmail.localにアクセスするとログイン画面が表示されるので、
hMailServerのGUIで設定したアカウントでログインします。
ログインすることができました。